2010年12月1日水曜日

不適切な行動には注目しない・・・

大人が考える子どもの不適切な行動・・・

毎週水曜日、小学校2年生のR君の家庭教師をしています。

アドラー心理学に基づく「勇気づけ対応」の実践の場ともなっています。
子どもはわざと不適切な行動を取ったり 大人が注意をすることを予測して悪い言葉を使ったりすることがあります。
R君はご両親、おじいちゃん、おばあちゃん、四人の大人と付き合ってきたので大人の反応を良く知っています。

「この大人は この言葉を言ったらどう反応するだろう?」
とこの半年間、彼はいろいろ頭を使って試してくれました。

例えば2ヶ月ほど前は 突然、わたしが何を言っても返事は「ウンコ」。
それに対して、私も
「そうだよね、ウンコだよね。」
彼は 驚いたように 私の顔を見ました。私はややオーバーに にっこり笑います。

私:何色を使う?
R君:ウンコ色
私:そう、ウンコ色なら オレンジが近いかな?
R君:嫌、緑にする。
私:そう、じゃあ、緑ね。

この日は1時間半の間ずっとウンコを連発していました。
その次の日も何回か言っていました。
しかし、彼が予測していた反応では無かったようです。
以来、ピタリと止まりました。

「どうやったら怒らせることが出来るか、試してるの?」
と尋ねた時には R君は迷わず、
「うん、そう。」
「残念ね、私は怒るエネルギーは無いのよ!」
R君は ニヤニヤ・・・。

R君と付き合っていると若返ります。