2010年12月5日日曜日

生きていてくれるだけで良い

最近出会ったTさんのお話を聞く機会がありました。

「私ね、子どもの頃 病弱で学校をしばしば休んのですよ。長く休んだ後は勉強分かりませんよね。でも 両親はそれで良い、生きていてくれさえすれば・・・って言っていたのです。
中学の頃など 勉強が楽しくなってきて 勉強すると“勉強なんかしないで 早く寝なさい。”って言われたから 寝たふりをして 両親が寝静まってから起きて 勉強したんですよ。だから 子どもと言うのは 興味を持ったら自分から勉強するものだ、と思うので子ども達に勉強しなさい!って言わなかったのです。」

お子さん達の巣立ちの時を迎えられて 寂しさを感じておられるとのことでした。

無事にお子さん達が巣立たれるということは 大事業を無事に務められた、ということだと一緒にお話を聞いた友人達と感想をお伝えしました。

ご自身もお子さん達を授かった時に誓った「生きていてくれるだけで良い。」との思いを保つために ベビー服、初めて履いたくつ、おもちゃなど保存されているそうです。

アルフレッド・アドラー博士は「健康な心の子どもを育てるには 無条件の愛が大切である。」と言いました。
Tさんの心の広さは ご両親からの無条件の愛を受けて来られたからだ・・・と本当に感動しました。

また 人に出会うということは 本当に世界が広がることだと思いました。

Tさんとの出会いを作ってくれた息子の奥さんに感謝!!!しています。
私の講座のチラシを 利用している子育ての場所に持って行ってくれ、受け取って下さったのがTさんだったのです。