2012年4月15日日曜日

ゆるがないこと・・・

土曜日の療育個別指導でのことです。

Aちゃんは小学校低学年、ほとんど言葉を発しません。
この半年ほどの間に「バイバイ。パパ。」は言えるようになって来ました。
チェーンつなぎの課題を繰り返したいAちゃんは 教材を抱え込み、ケースに入れることを拒否しました。私が
「おしまいです。」
とだけ言い、ケースを差し出しているので Aちゃんには意図が伝わっています。
Aちゃんは 教材を床に投げ出す、泣く、自分の手の甲を噛む、口に指を入れて口を広げる、机を両手の握りこぶしで叩く、を繰り返しました。
私は
「おしまいです。拾ってください。」
とだけ伝えました。
Aちゃんは 椅子から降りて床の教材を拾いました。
机の上に置き、もっと続けたいそぶりを見せましたが ケースに教材を戻しました。私は
「丸です。グーです。」
と言い、次の洗濯バサミの教材を出しました。Aちゃんは まだ泣いていましたが 教材に取り組み始めました。
「はい、次、どうぞ。」
と洗濯バサミを渡していくと 所定の場所に止めながらしだいに泣きやみました。

全部止め終わると 今度は外します。
このころには Aちゃんはすっかり泣きやみ、その次の教材にも移ることが出来ました。

お別れの時には 笑顔で
「バイバイ。」
と言ってくれました。

勇気づけの「フレンドリーであること、ゆるがないこと、一貫性を持つこと」を実践できたことを実感しました!!!