2012年4月21日土曜日

ほめてます!

「ほめてます!」
とおっしゃるお母さん。

同時に 多くの指示、命令をお子さんに発信しておられます。
「言っても聞かないから、私、切れて叱ったんです。」
と その子の前で・・・。

子どもは 暗い顔で首をうなだれています・・・。

お母さんは 今の子どもの状態が気になっておられるのです。
それは 良く分かります。

実は、私もそうでした。
上の子が小学校高学年になった頃です。
・・・なんだか 扱いにくくなった・・・
・・・でも どうして良いか分からない・・・

そのまま 何年か経った時に 自分のうつ症状がきっかけで「勇気づけの対応」に出会ったのです。
1994年のことです。

子どもは 自分の所有物ではない。
・・・一人の人として 尊敬する(相互尊敬)ことが大切・・・
・・・子どもは 大人の態度を通して 他者への尊敬の態度を学んで行く・・・

それ以来「勇気づけの対応」を実践してきました。
カナダでも9年8ヶ月の間に多くの出会いがあったのは この実践があったからこそです。
2年数カ月前に帰国してからも 良い出会いが続いています。
これも そのおかげです。
実践すると 人生が変わる!と実感しています。

「ほめる」と「勇気づけ」の違いは 
「一人の人として 誰に対しても同じように敬意を持った態度を自分が保っているかどうか」
で検証できます。

“肩書のある人”に対してと“赤ちゃん、あるいは幼児”に対して 同じ態度かどうか、尊敬の気持ちを持って接することが出来ているかどうかです。

対応された相手が「人として対等に接してもらっている」と感じていなければ 真に実践出来ているとはいえず、関係は好転しないと実感しています。