2012年5月7日月曜日

居場所

「職場に居場所が無いと感じた・・・。」

「家にも居場所が無かった・・・。」

「どこにも所属していなくて 自分には居場所が無いのだと思った・・・。」

クライエントの方々がよくおっしゃる言葉です。

「勇気づけの対応」は「居場所があること」を伝える対応でもあるのです。

教室で怒鳴られたり 叱られたり 無視されたりしたら・・・生徒は居場所があるとは思えないでしょう。

家庭でも同じです。小言ばかり言われる、ダメな子だと言われる・・・居心地が良いとは思えないですね。

「家には帰りたくない。」
と 実家を出て働いたり留学されたりしておられた多くの方から伺ってきました。

子どもが家に帰って来ないことを嘆く親の気持ちは「悲しい」か「腹立ち」です。

親の感情から推測出来る 「子どもの行動の目的」で考えると 注目・関心⇒権力闘争⇒復讐 の復讐の段階に入りかけている場合もあります。

子どもが「居場所がある」と感じ始めると 徐々に行動の目的が変化していきます。

親として、教師としてできることは「勇気づけ」です。
長い時間をかけて 注目・関心⇒権力闘争⇒復讐へと移って行ったものなので 教師や親が「勇気づけ」をしても 一朝一夕には変化は現われません。

私の場合、療育指導で小学校低学年の子どもの態度の変化を見るのに 1年かかっています。
しかし ゆっくりと確実に変化してきました。
1週間に1時間の関係で 1年ですから もっと会う機会が多い関係では 早く変化を見ることが出来ると思います。

「子どもと戦わない、秩序のある自由、常に勇気づける」
を 実践していくことは 始めのうちは大変ですが 慣れていきます。