2012年5月16日水曜日

見守る

障害児教育を30年されてきた方Aさんと出会いました。
お話する度に 新鮮な学びがあります。

次は私のある日の対応です。

本人が同じ教材を続けたい時に
「おしまいです。」
と片付けるケースを出すと その子は教材を放り投げて床に全部落としました。
「拾ってね。」
とだけ言うと 子どもは泣きながらも拾いました。
これは「勇気づけの対応」で「不適切な行動には注目しない」に当たります。
教材を投げ出したことも泣いていることにも触れずに
静かに
「拾えたね。こちらにもあるわよ。」
と言いました。

この話にAさんは 
「その対応で良いんですよ。教科書の通りです。不適切な行動は無視をする、と書いてあります。」
と。

「そうですか、教科書にあるのですね。勇気づけでは 無視では無く、見守る、という言葉で表現します。」
と お伝えしました。

一年間続けて同じ子を担当すると 自分の指導の限界が出て来ます。
ベテランの方に何でも聞け、惜しみなく教えて頂けるので また成長出来そうな気がします。