2013年1月10日木曜日

子どもの才能の芽を摘むこと

昨日、19年前、私の初めての「勇気づけセミナー」を受けて下さった友人Mさんとお話しました。

「親がしてはいけないことは たったひとつ、子どもの才能の芽を摘むこと!」
とおっしゃいました。

勇気くじきをすると 才能の芽は簡単に摘まれてしまいます。

私は長男が中2まで、二男が小4までは しっかり「勇気くじき」をしていました。

子どもの為と信じて 口うるさく指示、命令する教育ママでした。
アドラー心理学の本に出会って 
「私のしていることは 子どもの自立心と責任感を育てない!」
と知って 衝撃を受けました。

二人の子どもに
「お母さんは今まで間違っていた。あなた達の自立心と責任感を育てない対応だったのよ。ごめんなさい。これからは アドラーで生きるわ!」
と宣言しました。

長男は知識をスポンジのように吸い込むタイプ。
二男は必要な情報だけを取り入れるタイプ。

この違いが分からず、とりわけ二男には勉強のことでも勇気くじきをしていました。
二男が10才の時にアドラー心理学に出会って本当に幸運でした。

ひたすらひたすら実践を続けて 二男の才能の芽を摘むことをしないで済んだからです。
二男が 
「タトゥイストになりたい。」
と言った時は (どう返事をしたら良いのかと)一瞬考えた後に
「一流の掘り師になってね。日本の技術をカナダへ持ってくれば 絶対に売れると思うわ!」

半年位経って 彼は言いました。
「ジャズベースを習いたい。」

もしアドラー心理学の「勇気づけの対応」を知らなかったら
どんな言葉を言っていたことか!!!

ベースを習い始めた二男は「チャーリー・ヘイデンに師事したい。」と目標を定め、カルアーツ芸大に行きました。
今はアメリカでアーティストビザが取れ、ジャズベーシストとして活動しています。

そう言えば 彼がお腹にいた時、
とても静かな子でしたが 音楽を聞いた時だけ蹴っていました。
動かないので死んだのかしら???
と不安に思うことが多々あったのですが 音楽には反応していたのです。

多分、子どもは親や教師が知りえない才能を秘めているのだと思います。

友人の話を聞いて自分の勇気づけの「前と後」を思いました・・・。
「才能を摘まなかったから 良かった!」
と・・・。