2012年8月23日木曜日

いじめ:加害の子にも心痛む

8月11日の朝日新聞:読者からの投書です。
福岡市の井上 明子さんが 加害者の子どもへの思いを書いておられました。

前略
大人たちは時に口汚い言葉で子どもを叱り、体罰で制裁を加えます。でも、それは子どもの心を傷つけるだけで、教育的には逆効果です。大人は子どもの手本であるべきです。誰もが 心安らかに暮らせる社会の構成員となってくれるよう。子どもと向き合い、温かく見守ってあげることが、大人の責任だと思います。

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井上さんのおっしゃっていることは「勇気づけの対応」と全く同じ考えです。
叱られたこと、体罰を受けたことは 心に傷となって残ります。

EMDRセラピーをしていると 一見健康に見える方でも こころに傷を抱えておられることに驚かされます。
その傷が一人ひとりの性格の一部になっていくので 学校、仕事、恋愛、夫婦関係、自分の子どもへの対応、義理の親族の関係などなど 様々な場面に影響を与えていきます。

健康なこころは 温かい関係からのみ築くことができます。
いじめの問題の対処、「いじめは無かった!」と言える方々も 物事を建設的に対処していけない、事実を知ろうとしない、健康なこころを持っておられない可能性があります。