モントリオールを離れる日のことです。
「タバコだよね・・・、止めたいんだけどね・・・。」
という息子に
「EMDRやってみる?」
と問うと 椅子に座りました。
①一番煙草を吸うときのイメージをいくつか出してもらいました。
②出て来た3つの中から 飲んでいる時のイメージを選びました。
③「お酒を飲んでいる、煙草を吸いたい、止めた方が良いと知っている、タバコに手を出す。」
④不快感は「折れる」
⑤不快度は10
⑥肯定的認知:勧められた時に「止めたから。」と言える自分
EMDRの過程で 息子の言葉として出て来たものは 次のようなものでした。
①止めるには 自分に報酬を与える。手を出さなかった時に タバコ1箱分を貯金する。
②止めると良いことがある
③そのお金を貯めて 美味しいレストランに行ける
④食事の方が タバコより美味しい
⑤彼女の家族が安心する
⑥最近交換していないベースの弦を取りかえられる
⑦体に良い
⑧精神に良い
⑨家族が安心するから しあわせになれる
⑩良いことがたくさんある
⑪EMDRを始めた時は 止める気持ちが「1」だったけれど「100」位に上がった
①~⑪のことは 1セットのEMDRの刺激をする度に 息子の口から出て来たものです。
私は指を動かすだけで 終始無言です。もし①~⑪を親が言うと 説教になってしまいます。
EMDRは「眼球運動脱感作再処理」と訳されています。
この再処理の部分が①~⑪、自分が考えをまとめていくということになります。
一番タバコに手を出しがちな場面で断っているという筋書きのEMDRもしました。
前回のEMDR同様に 息子が言ったことは
「整理出来た。」
でした。
今後の報告を聞くことになっています。
楽しみです。