2010年11月7日日曜日

きょうだい

昨日 ライフライン(人生の軌跡)についてお話させて頂いた時のことです。

性格を作る要素の中で 育つ家庭の中にどのような人々がおられたか、特にその中でも きょうだいの存在は大きく影響する、とアドラー心理学では見ています・・・

その時 Aさんの表情の変化が目に入りました。

「Aさん、今 笑われたように思えたのですが 何かここでありますか?」

「いや、笑ったわけじゃないんだけど、不登校の子ども達と関わっていた時に 親が“お兄ちゃんはこうなのに、全くあんたは・・・”って弟が言われたって、それが理由の一つとして大きかったことを思い出して・・・」

誰かと比較されることは 大人も嫌なものですが 子ども達にとっても当然うれしくないことのひとつです。
それは「勇気くじき」につながります。

でも 日常生活の中にあふれています。
親が意識して比較しなかったとしても 上の子にしても下の子にしても 子ども達自身が自分で成長の差、大人の扱いの差を感じています。

比較されると 否定的に言われた方の子どもは「愛されていない」と感じます。
肯定的に言われた方は「立場を守れないと 愛されないかも知れない」と思います。

親は 比較することによって 意欲的にしたい!と意図することが多いのですが 結果は???
となってしまいます。

理論をお伝えした時に 体験の具体例をあげて頂けて とても有り難く思いました。