自分の意思をしっかり持っている小4になったばかりのQ君。
「EMDRセラピーは 午前中にしたい。午後はしたくない。」
少しでも早くトラウマから解放させたいお母さんと お母さんの気持ちに応えたい私が提案した 先週の午後ではなく、今日の午前に決めた時のQ君の満足そうな笑顔が 私の眼に焼きついていました。
彼の様々な症状は 大人に振り回されたくない、という気持ちの表現なのだと推測できました。
お母さんにそれを伝えました。
「無理強いされるのは嫌だ、と言っています。」
とのことでした。
また
「“Qは気持ちを伝えることがうまく出来ないから 発達障害の可能性がある。”というようなことを言われて 心配しています。」
とお母さん。
分かってもらえないとQ君が感じている時、気持ちは語らないでしょう。
Q君は 言葉に表しにくい時には 目で、体で表現しています。
そして、
「う~ん・・・。」
とうなり声を出して、自分の気持ちにぴったり合う言葉を探します。
きょうは
「こんどは いつにしますか?」
とQ君に尋ねました。
「○○日。~という理由で。」
と 即答で返ってきました。
お母さんも私も納得のできる、理にかなった説明でした。
「Q君の考えていることがお母さんの考えと違ったり、都合と合わなかったりと言う場合には Q君に相談されると良いと思います。彼はきちんと話し合いに応じ、時には譲歩してくれると思います。」
とお伝えしました。
小4のお子さんは 立派に考えを持って行動できるのだと再確認しました。
セラピーを終えてQ君が玄関を出る時、とび跳ねながら手を伸ばして大きく振って挨拶をしてくれました。
You made my day!