直接受けたわけではなく 目撃しただけ、あるいは聞いただけでも記憶にしっかり残ります。
一番安心で安全であるべき家庭でそれが起きているのです。
直接自分が暴力を受けていなくても 見た、あるいは聞いた時の「こわい」「不安」「信じられない」という様々な感情とその時に身体がどう反応したかが記憶の神経に蓄えられます。
一度その体験をすると 似たような体験をした時に また新たな記憶の神経にその出来事が刻みつけられます。
はじめはそれほど大きな出来事で無かったとしても
「チリも積もれば山となる」
のことわざのように自分の中で大きな存在になっていきます。
何がきっかけでどのような症状になるかは 千差万別です。
EMDRセラピーは 時系列にトラウマ的出来事を扱います。
一つの棘が抜けるように 一つのトラウマを処理することが出来ると
「少し気分が軽くなる」
ように感じたり あるいは自分では気がつかなくても 家族、あるいは知り合いの方が変化にきづかれることがあります。
「表情が優しくなったね。」
「なんだかこの頃明るくなったね。」
のような言葉は 変化が起きていることの証です。